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父が古い貴族の代表であったごとく、母は新しい時代の代表者であった。彼女、レッテイス・ノリイの祖母は、アン・ブウリンの姉妹であり、したがってエリザベス女王は、エセックスにとって再従姉妹のなかのもっとも近い人となるわけである。さらに、もう一つ重大な関係が生じたというわけは、初代伯爵の死の二年後に、レスターの伯爵なるロバアト・ダッドレイに母のレッテイスが再婚したことであった。この再婚を知ったときの女王さまの怒りや、世のとかくの陰口は、やがては忘れられる一つの雲行きにすぎなかったが、エセックスが女王の輝かしき寵臣レスター伯の継子になったという事実だけは、あとあとまで残ったのである。レスター伯は、エリザベスの即位と同時に、彼女の宮廷を牛耳っていた人であった。これ以上エセックスの出世にとって、有利な通路が望まれるであろうか。すべての要素は備わった――身分高き生まれ、偉大な伝統、宮廷内の勢力、そして貧乏さえも――すべては立身出世につごうのいい条件ばかりであった。八王子 歯科 http://ikihaji.page.tl/