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何もこんな遠いところからお取り寄せにならずに、ラサの市中からお取りになれば大変都合がよさそうに思えるですが、ラサ府では余り近い。どうも法王のために殺すという考えでやられては適わない。だから少し遠いところで買うがいいというような主義で、つまり自分が命令して殺したんではないといういわゆる仏教上の清浄の肉を得んために、そういう事をやります。その主意は結構な事から起ったのですが、法王の召し上る肉がここから供給すると決めてあるから、内々命令して殺さしたようなもので、私共から見るとラサ府で買うのもあまり違わないと思います。そのレブン大学の下を通り掛けて二里半ばかり行きますと、先にゲンパラから見えて居りました法王の宮殿の下に着きました。〔法王の宮殿の名をツェ・ポタラという。ツェは頂上、ポタラは船を持つの義で港の事をいいます。ポタラは観音の浄土でインド南端の海中にあるセイロン島の事で、シナの普陀落の名を襲用したものである。ここは観音の化身ダライ・ラマの住する所であるからポタラといい、山上にあるからツェ・ポタラという。〕 情報商材 レビュー